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保育士保育指針

保育所保育指針:第2章 保育の内容

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第2章 保育の内容

この章に示す「ねらい」は、第1章の1の⑵に示された保育の目標をより具体化したものであり、子どもが保育所において、安定した生活を送り、充実した活動ができるように、保育を通じて育みたい資質・能力を、子どもの生活する姿から捉えたものである。また、「内容」は、「ねらい」を達成するために、子どもの生活やその状況に応じて保育士等が適切に行う事項と、保育士等が援助して子どもが環境に関わって経験する事項を示したものである。

保育における「養護」とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりであり、「教育」とは、子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助である。本章では、保育士等が、「ねらい」及び「内容」を具体的に把握するため、主に教育に関わる側面からの視点を示しているが、実際の保育においては、養護と教育が一体となって展開されることに留意する必要がある。

 

1 乳児保育に関わるねらい及び内容

⑴ 基本的事項

乳児期の発達については、視覚、聴覚などの感覚や、座る、はう、歩くなどの運動機能が著しく発達し、特定の大人との応答的な関わりを通じて、情緒的な絆が形成されるといった特徴がある。これらの発達の特徴を踏まえて、乳児保育は、愛情豊かに、応答的に行われることが特に必要である。

本項においては、この時期の発達の特徴を踏まえ、乳児保育の「ねらい」及び「内容」については、身体的発達に関する視点「健やかに伸び伸びと育つ」、社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」及び精神的発達に関する視点「身近なものと関わり感性が育つ」としてまとめ、示している。

本項の各視点において示す保育の内容は、第1章の2に示された養護における「生命の保持」及び「情緒の安定」に関わる保育の内容と、一体となって展開されるものであることに留
意が必要である。

⑵ ねらい及び内容

ア 健やかに伸び伸びと育つ

健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力の基盤を培う。

(ア) ねらい
  1. 身体感覚が育ち、快適な環境に心地よさを感じる。
  2. 伸び伸びと体を動かし、はう、歩くなどの運動をしようとする。
  3. 食事、睡眠等の生活のリズムの感覚が芽生える。
(イ) 内容
  1. 保育士等の愛情豊かな受容の下で、生理的・心理的欲求を満たし、心地よく生活をする。
  2. 一人一人の発育に応じて、はう、立つ、歩くなど、十分に体を動かす。
  3. 個人差に応じて授乳を行い、離乳を進めていく中で、様々な食品に少しずつ慣れ、食べることを楽しむ。
  4. 一人一人の生活のリズムに応じて、安全な環境の下で十分に午睡をする。
  5. おむつ交換や衣服の着脱などを通じて、清潔になることの心地よさを感じる。
(ウ) 内容の取扱い

上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 心と体の健康は、相互に密接な関連があるものであることを踏まえ、温かい触れ合いの中で、心と体の発達を促すこと。特に、寝返り、お座り、はいはい、つかまり立ち、伝い
    歩きなど、発育に応じて、遊びの中で体を動かす機会を十分に確保し、自ら体を動かそうとする意欲が育つようにすること。
  2. 健康な心と体を育てるためには望ましい食習慣の形成が重要であることを踏まえ、離乳食が完了期へと徐々に移行する中で、様々な食品に慣れるようにするとともに、和やかな
    雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べようとする気持ちが育つようにすること。なお、食物アレルギーのある子どもへの対応については、嘱託医等の指示や協力の下に適切に対応すること。

 

イ身近な人と気持ちが通じ合う

受容的・応答的な関わりの下で、何かを伝えようとする意欲や身近な大人との信頼関係を育て、人と関わる力の基盤を培う。

(ア) ねらい
  1. 安心できる関係の下で、身近な人と共に過ごす喜びを感じる。
  2. 体の動きや表情、発声等により、保育士等と気持ちを通わせようとする。
  3. 身近な人と親しみ、関わりを深め、愛情や信頼感が芽生える。
(イ) 内容
  1. 子どもからの働きかけを踏まえた、応答的な触れ合いや言葉がけによって、欲求が満たされ、安定感をもって過ごす。
  2. 体の動きや表情、発声、 喃 語等を優しく受け止めてもらい、保育士等とのやり取りを楽しむ。
  3. 生活や遊びの中で、自分の身近な人の存在に気付き、親しみの気持ちを表す。
  4. 保育士等による語りかけや歌いかけ、発声や喃語等への応答を通じて、言葉の理解や発語の意欲が育つ。
  5. 温かく、受容的な関わりを通じて、自分を肯定する気持ちが芽生える。
(ウ) 内容の取扱い

上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 保育士等との信頼関係に支えられて生活を確立していくことが人と関わる基盤となることを考慮して、子どもの多様な感情を受け止め、温かく受容的・応答的に関わり、一人一
    人に応じた適切な援助を行うようにすること。
  2. 身近な人に親しみをもって接し、自分の感情などを表し、それに相手が応答する言葉を聞くことを通して、次第に言葉が獲得されていくことを考慮して、楽しい雰囲気の中での
    保育士等との関わり合いを大切にし、ゆっくりと優しく話しかけるなど、積極的に言葉のやり取りを楽しむことができるようにすること。
ウ 身近なものと関わり感性が育つ

身近な環境に興味や好奇心をもって関わり、感じたことや考えたことを表現する力の基盤を培う。

(ア) ねらい
  1. 身の回りのものに親しみ、様々なものに興味や関心をもつ。
  2. 見る、触れる、探索するなど、身近な環境に自分から関わろうとする。
  3. 身体の諸感覚による認識が豊かになり、表情や手足、体の動き等で表現する。
(イ) 内容
  1. 身近な生活用具、玩具や絵本などが用意された中で、身の回りのものに対する興味や好奇心をもつ。
  2. 生活や遊びの中で様々なものに触れ、音、形、色、手触りなどに気付き、感覚の働きを豊かにする。
  3. 保育士等と一緒に様々な色彩や形のものや絵本などを見る。
  4. 玩具や身の回りのものを、つまむ、つかむ、たたく、引っ張るなど、手や指を使って遊ぶ。
  5. 保育士等のあやし遊びに機嫌よく応じたり、歌やリズムに合わせて手足や体を動かして楽しんだりする。
(ウ) 内容の取扱い

上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 玩具などは、音質、形、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して感覚の発達が促されるもの
    となるように工夫すること。なお、安全な環境の下で、子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な点検を行うこと。
  2. 乳児期においては、表情、発声、体の動きなどで、感情を表現することが多いことから、これらの表現しようとする意欲を積極的に受け止めて、子どもが様々な活動を楽しむこ
    とを通して表現が豊かになるようにすること。

⑶ 保育の実施に関わる配慮事項

乳児は疾病への抵抗力が弱く、心身の機能の未熟さに伴う疾病の発生が多いことから、一人一人の発育及び発達状態や健康状態についての適切な判断に基づく保健的な対応を行うこと。

一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。

乳児保育に関わる職員間の連携嘱託医との連携を図り、第3章に示す事項を踏まえ、適切に対応すること。栄養士及び看護師等が配置されている場合は、その専門性を生かした対応を図ること。

保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。

担当の保育士が替わる場合には、子どものそれまでの生育歴や発達過程に留意し、職員間で協力して対応すること。

2 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容

⑴ 基本的事項

この時期においては、歩き始めから、歩く、走る、跳ぶなどへと、基本的な運動機能が次第に発達し、排泄の自立のための身体的機能も整うようになる。つまむ、めくるなどの指先の機能も発達し、食事、衣類の着脱なども、保育士等の援助の下で自分で行うようになる。発声も明瞭になり、語彙も増加し、自分の意思や欲求を言葉で表出できるようになる。このように自分でできることが増えてくる時期であることから、保育士等は、子どもの生活の安定を図りながら、自分でしようとする気持ちを尊重し、温かく見守るとともに、愛情豊かに、応答的に関わることが必要である。

本項においては、この時期の発達の特徴を踏まえ、保育の「ねらい」及び「内容」について、心身の健康に関する領域「健康」、人との関わりに関する領域「人間関係」、身近な環境との関わりに関する領域「環境」、言葉の獲得に関する領域「言葉」及び感性と表現に関する領域「表現」としてまとめ、示している。

本項の各領域において示す保育の内容は、第1章の2に示された養護における「生命の保持」及び「情緒の安定」に関わる保育の内容と、一体となって展開されるものであることに留
意が必要である。

⑵ ねらい及び内容

ア 健康

健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う。

(ア) ねらい
  1. 明るく伸び伸びと生活し、自分から体を動かすことを楽しむ。
  2. 自分の体を十分に動かし、様々な動きをしようとする。
  3. 健康、安全な生活に必要な習慣に気付き、自分でしてみようとする気持ちが育つ。
(イ) 内容
  1. 保育士等の愛情豊かな受容の下で、安定感をもって生活をする。
  2. 食事や午睡、遊びと休息など、保育所における生活のリズムが形成される。
  3. 走る、跳ぶ、登る、押す、引っ張るなど全身を使う遊びを楽しむ。
  4. 様々な食品や調理形態に慣れ、ゆったりとした雰囲気の中で食事や間食を楽しむ。
  5. 身の回りを清潔に保つ心地よさを感じ、その習慣が少しずつ身に付く。
  6. 保育士等の助けを借りながら、衣類の着脱を自分でしようとする。
  7. 便器での排 泄 に慣れ、自分で排 泄 ができるようになる。
(ウ) 内容の取扱い

上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 心と体の健康は、相互に密接な関連があるものであることを踏まえ、子どもの気持ちに配慮した温かい触れ合いの中で、心と体の発達を促すこと。特に、一人一人の発育に応じ
    て、体を動かす機会を十分に確保し、自ら体を動かそうとする意欲が育つようにすること。
  2. 健康な心と体を育てるためには望ましい食習慣の形成が重要であることを踏まえ、ゆったりとした雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べようとする気持ちが育
    つようにすること。なお、食物アレルギーのある子どもへの対応については、嘱託医等の指示や協力の下に適切に対応すること。
  3. 排 泄 の習慣については、一人一人の排尿間隔等を踏まえ、おむつが汚れていないときに便器に座らせるなどにより、少しずつ慣れさせるようにすること。
  4.  食事、排 泄 、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなど、生活に必要な基本的な習慣については、一人一人の状態に応じ、落ち着いた雰囲気の中で行うようにし、子どもが自分でしようとする気持ちを尊重すること。また、基本的な生活習慣の形成に当たっては、家庭での生活経験に配慮し、家庭との適切な連携の下で行うようにすること。
イ 人間関係

他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人と関わる力を養う。

(ア) ねらい
  1. 保育所での生活を楽しみ、身近な人と関わる心地よさを感じる。
  2. 周囲の子ども等への興味や関心が高まり、関わりをもとうとする。
  3. 保育所の生活の仕方に慣れ、きまりの大切さに気付く。
(イ) 内容
  1. 保育士等や周囲の子ども等との安定した関係の中で、共に過ごす心地よさを感じる。
  2. 保育士等の受容的・応答的な関わりの中で、欲求を適切に満たし、安定感をもって過ごす。
  3. 身の回りに様々な人がいることに気付き、徐々に他の子どもと関わりをもって遊ぶ。
  4. 保育士等の仲立ちにより、他の子どもとの関わり方を少しずつ身につける。
  5. 保育所の生活の仕方に慣れ、きまりがあることや、その大切さに気付く。
  6. 生活や遊びの中で、年長児や保育士等の真似をしたり、ごっこ遊びを楽しんだりする。
(ウ) 内容の取扱い

上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 保育士等との信頼関係に支えられて生活を確立するとともに、自分で何かをしようとする気持ちが旺盛になる時期であることに鑑み、そのような子どもの気持ちを尊重し、温か
    く見守るとともに、愛情豊かに、応答的に関わり、適切な援助を行うようにすること。
  2. 思い通りにいかない場合等の子どもの不安定な感情の表出については、保育士等が受容的に受け止めるとともに、そうした気持ちから立ち直る経験や感情をコントロールするこ
    とへの気付き等につなげていけるように援助すること。
  3. この時期は自己と他者との違いの認識がまだ十分ではないことから、子どもの自我の育ちを見守るとともに、保育士等が仲立ちとなって、自分の気持ちを相手に伝えることや相
    手の気持ちに気付くことの大切さなど、友達の気持ちや友達との関わり方を丁寧に伝えていくこと。
ウ 環境

周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもって関わり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う。

(ア) ねらい
  1. 身近な環境に親しみ、触れ合う中で、様々なものに興味や関心をもつ。
  2. 様々なものに関わる中で、発見を楽しんだり、考えたりしようとする。
  3. 見る、聞く、触るなどの経験を通して、感覚の働きを豊かにする。
(イ) 内容
  1. 安全で活動しやすい環境での探索活動等を通して、見る、聞く、触れる、嗅ぐ、味わうなどの感覚の働きを豊かにする。
  2. 玩具、絵本、遊具などに興味をもち、それらを使った遊びを楽しむ。
  3. 身の回りの物に触れる中で、形、色、大きさ、量などの物の性質や仕組みに気付く。
  4. 自分の物と人の物の区別や、場所的感覚など、環境を捉える感覚が育つ。
  5. 身近な生き物に気付き、親しみをもつ。
  6. 近隣の生活や季節の行事などに興味や関心をもつ。
(ウ) 内容の取扱い

上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 玩具などは、音質、形、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、遊びを通して感覚の発達が促されるように工夫すること。
  2. 身近な生き物との関わりについては、子どもが命を感じ、生命の尊さに気付く経験へとつながるものであることから、そうした気付きを促すような関わりとなるようにすること。
  3. 地域の生活や季節の行事などに触れる際には、社会とのつながりや地域社会の文化への気付きにつながるものとなることが望ましいこと。その際、保育所内外の行事や地域の人
    々との触れ合いなどを通して行うこと等も考慮すること。
エ 言葉

経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。

(ア) ねらい
  1. 言葉遊びや言葉で表現する楽しさを感じる。
  2. 人の言葉や話などを聞き、自分でも思ったことを伝えようとする。
  3. 絵本や物語等に親しむとともに、言葉のやり取りを通じて身近な人と気持ちを通わせる。
(イ) 内容
  1. 保育士等の応答的な関わりや話しかけにより、自ら言葉を使おうとする。
  2. 生活に必要な簡単な言葉に気付き、聞き分ける。
  3. 親しみをもって日常の挨拶に応じる。
  4. 絵本や紙芝居を楽しみ、簡単な言葉を繰り返したり、模倣をしたりして遊ぶ。
  5. 保育士等とごっこ遊びをする中で、言葉のやり取りを楽しむ。
  6. 保育士等を仲立ちとして、生活や遊びの中で友達との言葉のやり取りを楽しむ。
  7. 保育士等や友達の言葉や話に興味や関心をもって、聞いたり、話したりする。
(ウ) 内容の取扱い

上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 身近な人に親しみをもって接し、自分の感情などを伝え、それに相手が応答し、その言葉を聞くことを通して、次第に言葉が獲得されていくものであることを考慮して、楽しい
    雰囲気の中で保育士等との言葉のやり取りができるようにすること。
  2. 子どもが自分の思いを言葉で伝えるとともに、他の子どもの話などを聞くことを通して、次第に話を理解し、言葉による伝え合いができるようになるよう、気持ちや経験等の言
    語化を行うことを援助するなど、子ども同士の関わりの仲立ちを行うようにすること。
  3. この時期は、片言から、二語文、ごっこ遊びでのやり取りができる程度へと、大きく言葉の習得が進む時期であることから、それぞれの子どもの発達の状況に応じて、遊びや関
    わりの工夫など、保育の内容を適切に展開することが必要であること。
オ 表現

感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする。

(ア) ねらい
  1. 身体の諸感覚の経験を豊かにし、様々な感覚を味わう。
  2. 感じたことや考えたことなどを自分なりに表現しようとする。
  3. 生活や遊びの様々な体験を通して、イメージや感性が豊かになる。
(イ) 内容
  1. 水、砂、土、紙、粘土など様々な素材に触れて楽しむ。
  2. 音楽、リズムやそれに合わせた体の動きを楽しむ。
  3. 生活の中で様々な音、形、色、手触り、動き、味、香りなどに気付いたり、感じたりして楽しむ。
  4. 歌を歌ったり、簡単な手遊びや全身を使う遊びを楽しんだりする。
  5. 保育士等からの話や、生活や遊びの中での出来事を通して、イメージを豊かにする。
  6. 生活や遊びの中で、興味のあることや経験したことなどを自分なりに表現する。
(ウ) 内容の取扱い

上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 子どもの表現は、遊びや生活の様々な場面で表出されているものであることから、それらを積極的に受け止め、様々な表現の仕方や感性を豊かにする経験となるようにすること。
  2. 子どもが試行錯誤しながら様々な表現を楽しむことや、自分の力でやり遂げる充実感などに気付くよう、温かく見守るとともに、適切に援助を行うようにすること。
  3. 様々な感情の表現等を通じて、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる時期であることに鑑み、受容的な関わりの中で自信をもって表現をすることや、諦めずに続けた
    後の達成感等を感じられるような経験が蓄積されるようにすること。
  4. 身近な自然や身の回りの事物に関わる中で、発見や心が動く経験が得られるよう、諸感覚を働かせることを楽しむ遊びや素材を用意するなど保育の環境を整えること。

⑶ 保育の実施に関わる配慮事項

特に感染症にかかりやすい時期であるので、体の状態、機嫌、食欲などの日常の状態の観察を十分に行うとともに、適切な判断に基づく保健的な対応を心がけること。

探索活動が十分できるように、事故防止に努めながら活動しやすい環境を整え全身を使う遊びなど様々な遊びを取り入れること。

自我が形成され、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる重要な時期であることに鑑み、情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を尊重するとともに促していくこと。

担当の保育士が替わる場合には、子どものそれまでの経験や発達過程に留意し、職員間で協力して対応すること。

 

3 3歳以上児の保育に関するねらい及び内容

⑴ 基本的事項

この時期においては、運動機能の発達により、基本的な動作が一通りできるようになるとともに、基本的な生活習慣もほぼ自立できるようになる。理解する語彙数が急激に増加し、知的興味や関心も高まってくる。仲間と遊び、仲間の中の一人という自覚が生じ、集団的な遊びや協同的な活動も見られるようになる。これらの発達の特徴を踏まえて、この時期の保育においては、個の成長と集団としての活動の充実が図られるようにしなければならない。

本項においては、この時期の発達の特徴を踏まえ、保育の「ねらい」及び「内容」について、心身の健康に関する領域「健康」、人との関わりに関する領域「人間関係」、身近な環境との関わりに関する領域「環境」、言葉の獲得に関する領域「言葉」及び感性と表現に関する領域「表現」としてまとめ、示している。

本項の各領域において示す保育の内容は、第1章の2に示された養護における「生命の保持」及び「情緒の安定」に関わる保育の内容と、一体となって展開されるものであることに留
意が必要である。

⑵ ねらい及び内容

ア 健康

健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う。

(ア) ねらい
  1. 明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。
  2. 自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする。
  3. 健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付け、見通しをもって行動する。
(イ) 内容
  1. 保育士等や友達と触れ合い、安定感をもって行動する。
  2. いろいろな遊びの中で十分に体を動かす。
  3. 進んで戸外で遊ぶ。
  4. 様々な活動に親しみ、楽しんで取り組む。
  5. 保育士等や友達と食べることを楽しみ、食べ物への興味や関心をもつ。
  6. 健康な生活のリズムを身に付ける。
  7. 身の回りを清潔にし、衣服の着脱、食事、排 泄 などの生活に必要な活動を自分でする。
  8. 保育所における生活の仕方を知り、自分たちで生活の場を整えながら見通しをもって行動する。
  9. 自分の健康に関心をもち、病気の予防などに必要な活動を進んで行う。
  10. 危険な場所、危険な遊び方、災害時などの行動の仕方が分かり、安全に気を付けて行動する。
(ウ) 内容の取扱い

上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 心と体の健康は、相互に密接な関連があるものであることを踏まえ、子どもが保育士等や他の子どもとの温かい触れ合いの中で自己の存在感や充実感を味わうことなどを基盤と
    して、しなやかな心と体の発達を促すこと。特に、十分に体を動かす気持ちよさを体験し、自ら体を動かそうとする意欲が育つようにすること。
  2. 様々な遊びの中で、子どもが興味や関心、能力に応じて全身を使って活動することにより、体を動かす楽しさを味わい、自分の体を大切にしようとする気持ちが育つようにする
    こと。その際、多様な動きを経験する中で、体の動きを調整するようにすること。
  3. 自然の中で伸び伸びと体を動かして遊ぶことにより、体の諸機能の発達が促されることに留意し、子どもの興味や関心が戸外にも向くようにすること。その際、子どもの動線に
    配慮した園庭や遊具の配置などを工夫すること。
  4. 健康な心と体を育てるためには食育を通じた望ましい食習慣の形成が大切であることを踏まえ、子どもの食生活の実情に配慮し、和やかな雰囲気の中で保育士等や他の子どもと
    食べる喜びや楽しさを味わったり、様々な食べ物への興味や関心をもったりするなどし、食の大切さに気付き、進んで食べようとする気持ちが育つようにすること。
  5. 基本的な生活習慣の形成に当たっては、家庭での生活経験に配慮し、子どもの自立心を育て、子どもが他の子どもと関わりながら主体的な活動を展開する中で、生活に必要な習
    慣を身に付け、次第に見通しをもって行動できるようにすること。
  6. 安全に関する指導に当たっては、情緒の安定を図り、遊びを通して安全についての構えを身に付け、危険な場所や事物などが分かり、安全についての理解を深めるようにするこ
    と。また、交通安全の習慣を身に付けるようにするとともに、避難訓練などを通して、災害などの緊急時に適切な行動がとれるようにすること。
イ 人間関係

他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人と関わる力を養う。

(ア) ねらい
  1. 保育所の生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。
  2. 身近な人と親しみ、関わりを深め、工夫したり、協力したりして一緒に活動する楽しさを味わい、愛情や信頼感をもつ。
  3. 社会生活における望ましい習慣や態度を身に付ける。
(イ) 内容
  1. 保育士等や友達と共に過ごすことの喜びを味わう。
  2. 自分で考え、自分で行動する。
  3. 自分でできることは自分でする。
  4. いろいろな遊びを楽しみながら物事をやり遂げようとする気持ちをもつ。
  5. 友達と積極的に関わりながら喜びや悲しみを共感し合う。
  6. 自分の思ったことを相手に伝え、相手の思っていることに気付く。
  7. 友達のよさに気付き、一緒に活動する楽しさを味わう。
  8. 友達と楽しく活動する中で、共通の目的を見いだし、工夫したり、協力したりなどする。
  9. よいことや悪いことがあることに気付き、考えながら行動する。
  10. 友達との関わりを深め、思いやりをもつ。
  11. 友達と楽しく生活する中できまりの大切さに気付き、守ろうとする。
  12. 共同の遊具や用具を大切にし、皆で使う。
  13. 高齢者をはじめ地域の人々などの自分の生活に関係の深いいろいろな人に親しみをもつ。

 

(ウ) 内容の取扱い

上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 保育士等との信頼関係に支えられて自分自身の生活を確立していくことが人と関わる基盤となることを考慮し、子どもが自ら周囲に働き掛けることにより多様な感情を体験し、
    試行錯誤しながら諦めずにやり遂げることの達成感や、前向きな見通しをもって自分の力で行うことの充実感を味わうことができるよう、子どもの行動を見守りながら適切な援助を行うようにすること。
  2. 一人一人を生かした集団を形成しながら人と関わる力を育てていくようにすること。その際、集団の生活の中で、子どもが自己を発揮し、保育士等や他の子どもに認められる体
    験をし、自分のよさや特徴に気付き、自信をもって行動できるようにすること。
  3. 子どもが互いに関わりを深め、協同して遊ぶようになるため、自ら行動する力を育てるとともに、他の子どもと試行錯誤しながら活動を展開する楽しさや共通の目的が実現する
    喜びを味わうことができるようにすること。
  4. 道徳性の芽生えを培うに当たっては、基本的な生活習慣の形成を図るとともに、子どもが他の子どもとの関わりの中で他人の存在に気付き、相手を尊重する気持ちをもって行動
    できるようにし、また、自然や身近な動植物に親しむことなどを通して豊かな心情が育つようにすること。特に、人に対する信頼感や思いやりの気持ちは、葛藤やつまずきをも体験し、それらを乗り越えることにより次第に芽生えてくることに配慮すること。
  5. 集団の生活を通して、子どもが人との関わりを深め、規範意識の芽生えが培われることを考慮し、子どもが保育士等との信頼関係に支えられて自己を発揮する中で、互いに思い
    を主張し、折り合いを付ける体験をし、きまりの必要性などに気付き、自分の気持ちを調整する力が育つようにすること。
  6. 高齢者をはじめ地域の人々などの自分の生活に関係の深いいろいろな人と触れ合い、自分の感情や意志を表現しながら共に楽しみ、共感し合う体験を通して、これらの人々など
    に親しみをもち、人と関わることの楽しさや人の役に立つ喜びを味わうことができるようにすること。また、生活を通して親や祖父母などの家族の愛情に気付き、家族を大切にしようとする気持ちが育つようにすること。
ウ 環境

周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもって関わり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う。

(ア) ねらい
  1. 身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心をもつ。
  2. 身近な環境に自分から関わり、発見を楽しんだり、考えたりし、それを生活に取り入れようとする。
  3. 身近な事象を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする。
(イ) 内容
  1. 自然に触れて生活し、その大きさ、美しさ、不思議さなどに気付く。
  2. 生活の中で、様々な物に触れ、その性質仕組み興味や関心をもつ。
  3. 季節により自然や人間の生活に変化のあることに気付く。
  4. 自然などの身近な事象に関心をもち、取り入れて遊ぶ。
  5. 身近な動植物に親しみをもって接し、生命の尊さに気付き、いたわったり、大切にしたりする。
  6. 日常生活の中で、我が国や地域社会における様々な文化や伝統に親しむ。
  7. 身近な物を大切にする。
  8. 身近な物や遊具に興味をもって関わり、自分なりに比べたり、関連付けたりしながら考えたり、試したりして工夫して遊ぶ。
  9. 日常生活の中で数量や図形などに関心をもつ。
  10. 日常生活の中で簡単な標識文字などに関心をもつ。
  11. 生活に関係の深い情報や施設などに興味や関心をもつ。
  12. 保育所内外の行事において国旗に親しむ。
(ウ) 内容の取扱い

上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 子どもが、遊びの中で周囲の環境と関わり、次第に周囲の世界に好奇心を抱き、その意味や操作の仕方に関心をもち、物事の法則性に気付き、自分なりに考えることができるよ
    うになる過程を大切にすること。また、他の子どもの考えなどに触れて新しい考えを生み出す喜びや楽しさを味わい、自分の考えをよりよいものにしようとする気持ちが育つよう
    にすること。
  2. 幼児期において自然のもつ意味は大きく、自然の大きさ、美しさ、不思議さなどに直接触れる体験を通して、子どもの心が安らぎ、豊かな感情、好奇心、思考力、表現力の基礎
    が培われることを踏まえ、子どもが自然との関わりを深めることができるよう工夫すること。
  3. 身近な事象や動植物に対する感動を伝え合い、共感し合うことなどを通して自分から関わろうとする意欲を育てるとともに、様々な関わり方を通してそれらに対する親しみや畏
    敬の念、生命を大切にする気持ち、公共心、探究心などが養われるようにすること。
  4. 文化や伝統に親しむ際には、正月や節句など我が国の伝統的な行事、国歌、唱歌、わらべうたや我が国の伝統的な遊びに親しんだり、異なる文化に触れる活動に親しんだりする
    ことを通じて、社会とのつながりの意識や国際理解の意識の芽生えなどが養われるようにすること。
  5. 数量や文字などに関しては、日常生活の中で子ども自身の必要感に基づく体験を大切にし、数量や文字などに関する興味や関心、感覚が養われるようにすること。
エ 言葉

経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。

(ア) ねらい
  1. 自分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう。
  2. 人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、伝え合う喜びを味わう。
  3. 日常生活に必要な言葉が分かるようになるとともに、絵本や物語などに親しみ、言葉に対する感覚を豊かにし、保育士等や友達と心を通わせる。
(イ) 内容
  1. 保育士等や友達の言葉や話に興味や関心をもち、親しみをもって聞いたり、話したりする。
  2. したり、見たり、聞いたり、感じたり、考えたりなどしたことを自分なりに言葉で表現する。
  3. したいこと、してほしいことを言葉で表現したり、分からないことを尋ねたりする。
  4. 人の話を注意して聞き、相手に分かるように話す。
  5. 生活の中で必要な言葉が分かり、使う。
  6. 親しみをもって日常の挨拶をする。
  7. 生活の中で言葉の楽しさや美しさに気付く。
  8. いろいろな体験を通じてイメージや言葉を豊かにする。
  9. 絵本や物語などに親しみ、興味をもって聞き、想像をする楽しさを味わう。
  10. 日常生活の中で、文字などで伝える楽しさを味わう。
(ウ)

内容の取扱い上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 言葉は、身近な人に親しみをもって接し、自分の感情や意志などを伝え、それに相手が応答し、その言葉を聞くことを通して次第に獲得されていくものであることを考慮して、
    子どもが保育士等や他の子どもと関わることにより心を動かされるような体験をし、言葉を交わす喜びを味わえるようにすること。
  2. 子どもが自分の思いを言葉で伝えるとともに、保育士等や他の子どもなどの話を興味をもって注意して聞くことを通して次第に話を理解するようになっていき、言葉による伝え
    合いができるようにすること。
  3. 絵本や物語などで、その内容と自分の経験とを結び付けたり、想像を巡らせたりするなど、楽しみを十分に味わうことによって、次第に豊かなイメージをもち、言葉に対する感
    覚が養われるようにすること。
  4. 子どもが生活の中で、言葉の響きやリズム、新しい言葉や表現などに触れ、これらを使う楽しさを味わえるようにすること。その際、絵本や物語に親しんだり、言葉遊びなどを
    したりすることを通して、言葉が豊かになるようにすること。
  5. 子どもが日常生活の中で、文字などを使いながら思ったことや考えたことを伝える喜びや楽しさを味わい、文字に対する興味や関心をもつようにすること。
オ 表現

感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする。

(ア) ねらい
  1. いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ。
  2. 感じたことや考えたことを自分なりに表現して楽しむ。
  3. 生活の中でイメージを豊かにし、様々な表現を楽しむ。
(イ) 内容
  1. 生活の中で様々な音、形、色、手触り、動きなどに気付いたり、感じたりするなどして楽しむ。
  2. 生活の中で美しいものや心を動かす出来事に触れ、イメージを豊かにする。
  3. 様々な出来事の中で、感動したことを伝え合う楽しさを味わう。
  4. 感じたこと、考えたことなどを音や動きなどで表現したり、自由にかいたり、つくったりなどする。
  5. いろいろな素材に親しみ、工夫して遊ぶ。
  6. 音楽に親しみ、歌を歌ったり、簡単なリズム楽器を使ったりなどする楽しさを味わう。
  7. かいたり、つくったりすることを楽しみ、遊びに使ったり、飾ったりなどする。
  8. 自分のイメージを動きや言葉などで表現したり、演じて遊んだりするなどの楽しさを味わう。
(ウ) 内容の取扱い

上記の取扱いに当たっては、次の事項に留意する必要がある。

  1. 豊かな感性は、身近な環境と十分に関わる中で美しいもの、優れたもの、心を動かす出来事などに出会い、そこから得た感動を他の子どもや保育士等と共有し、様々に表現することなどを通して養われるようにすること。その際、風の音や雨の音、身近にある草や花の形や色など自然の中にある音、形、色などに気付くようにすること。
  2. 子どもの自己表現は素朴な形で行われることが多いので、保育士等はそのような表現を受容し、子ども自身の表現しようとする意欲を受け止めて、子どもが生活の中で子どもら
    しい様々な表現を楽しむことができるようにすること。
  3. 生活経験や発達に応じ、自ら様々な表現を楽しみ、表現する意欲を十分に発揮させることができるように、遊具や用具などを整えたり、様々な素材や表現の仕方に親しんだり、
    他の子どもの表現に触れられるよう配慮したりし、表現する過程を大切にして自己表現を楽しめるように工夫すること。

⑶ 保育の実施に関わる配慮事項

第1章の4の⑵に示す「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が、ねらい及び内容に基づく活動全体を通して資質・能力が育まれている子どもの小学校就学時の具体的な姿であることを踏まえ、指導を行う際には適宜考慮すること。

子どもの発達や成長の援助をねらいとした活動の時間については、意識的に保育の計画等において位置付けて、実施することが重要であること。なお、そのような活動の時間については、保護者の就労状況等に応じて子どもが保育所で過ごす時間がそれぞれ異なることに留意して設定すること。

特に必要な場合には、各領域に示すねらいの趣旨に基づいて、具体的な内容を工夫し、それを加えても差し支えないが、その場合には、それが第1章の1に示す保育所保育に関する基本原則を逸脱しないよう慎重に配慮する必要があること。

4 保育の実施に関して留意すべき事項

⑴ 保育全般に関わる配慮事項

子どもの心身の発達及び活動の実態などの個人差を踏まえるとともに、一人一人の子どもの気持ちを受け止め、援助すること。

子どもの健康は、生理的・身体的な育ちとともに、自主性や社会性、豊かな感性の育ちとがあいまってもたらされることに留意すること。

子どもが自ら周囲に働きかけ、試行錯誤しつつ自分の力で行う活動を見守りながら、適切に援助すること。

子どもの入所時の保育に当たっては、できるだけ個別的に対応し、子どもが安定感を得て、次第に保育所の生活になじんでいくようにするとともに、既に入所している子どもに不安や動揺を与えないようにすること。

子どもの国籍文化の違いを認め、互いに尊重する心を育てるようにすること。

子どもの性差や個人差にも留意しつつ、性別などによる固定的な意識を植え付けることがないようにすること。

 

⑵ 小学校との連携

保育所においては、保育所保育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに配慮し、幼児期にふさわしい生活を通じて、創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うようにすること。

保育所保育において育まれた資質・能力を踏まえ、小学校教育が円滑に行われるよう、小学校教師との意見交換や合同の研究の機会などを設け、第1章の4の⑵に示す「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を共有するなど連携を図り、保育所保育と小学校教育との円滑な接続を図るよう努めること。

子どもに関する情報共有に関して、保育所に入所している子どもの就学に際し、市町村の支援の下に、子どもの育ちを支えるための資料が保育所から小学校へ送付されるようにすること。

⑶ 家庭及び地域社会との連携

子どもの生活の連続性を踏まえ、家庭及び地域社会と連携して保育が展開されるよう配慮すること。その際、家庭や地域の機関及び団体の協力を得て、地域の自然、高齢者や異年齢の子ども等を含む人材、行事、施設等の地域の資源を積極的に活用し、豊かな生活体験をはじめ保育内容の充実が図られるよう配慮すること。

-保育士保育指針

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